少ない持ち物でおしゃれを楽しむ・『~人間は、どれだけ貧しくてもおしゃれをする~』アミューズ・ミュージアムへ。

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本「簡単に暮らせ」

当ブログ「簡単に暮らせ」が書籍になりました。

8刷決定しました。8/19電子書籍リリースしました。
朝日新聞、読売新聞、毎日新聞に広告掲載されました。

      

こんにちは

こんにちは ちゃくまです。

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なんと、ボロ布を「美」ととらえた美術館があるのです。オシャレとボロ布って、普通に考えると対極にあるような気がしますよね。

しかも、ファッションと関連付けられた展示も多数あるという世界でも類を見ない貴重な美術館です。もっとも、美術館と言っても、実際は、堅苦しいイメージはまるでありません。実際に展示の布を触れるものもあるし、着用して写真を撮ることが可能な場所もあります。

訪れたのはひと月ほど前です。場所は浅草寺、二天門という門のすぐそばにあります。建物の一階はお土産屋さんです。外国人観光客の方で周辺は大混雑しています。一階の土産店は、それほどでもありませんが、「美術館」というような静かなイメージではなく気楽に観光の延長で入れるところです。一階の土産店は人がいますが、このミュージアム内に入るとまるで見学している人はいませんでした。途中、他の人とすれ違ったのはわずか2人です。

アミューズミュージアム概要

〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目34番3号

料金・一般1,080円(税込) / 大・高生864円(税込) / 中・小学生540円(税込) / 未就学児童無料

<電車利用>
◎東京メトロ銀座線「浅草駅」、
東武伊勢崎線「浅草駅」から370m(徒歩5分)
◎都営浅草線「浅草駅」から500m(徒歩8分)
◎つくばエクスプレス「浅草駅」から
500m(徒歩8分)

<都営バス利用>
◎(都08)日暮里駅⇔錦糸町駅「二天門」下車すぐ
◎(草64)浅草雷門⇔池袋東口「二天門」下車すぐ

「ファッションと貧しさ」・・一見して、貧しければオシャレなどしない、興味も持たない、「美」の追及などをしない・・そんな概念がありました。

でも、ここの展示物を見てその価値観はガラリと変わったのです。

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「ボロ布が美しい」という人生初の衝撃

ボロ布が美しいだなんて、そんな感覚を抱くとは夢にも思いませんでした。はじめ、このミュージアムの存在を知った時「どんなに貧しくてもオシャレする」って、いったい、どういうこと?と興味を抱いたのです。

確かに、近くて見ればそれは、まぎれもないボロ布でした。けれども、そこに「美」を感じ取るのです。どうして?

画像に見えているボロ布で作られた服は触ることが許可されています。その布は使い古され、洗いざらされています。

最近のファッションの流行って、「何度も着ています!」というような感じを出すのが主流ですよね。たとえ買ったばかりの新しい服でも「真新しさ」が感じられる着方をしているとダサい!みたいな空気があります。

ジーンズなどは(今はデニムと言うのか)その典型です。使い込まれ、履きこまれたものほどオシャレ!みたいな感じがありますよね。

でもその一方で、穴が開いたり毛玉が少しでもついた服は「みすぼらしいから着ないで処分したほうがいい」と言われるのです。

確かに現代日本では、ジーンズ以外、「古い高価な服より安い新しい服を着て清潔感を出しなさい」なんて言われていることもあります。

そんなことを思いながら展示物を見ていたわけですが、こんな文面に行き当たりました。

今はもう他界されておられるそうですが、民俗学者の田中忠三郎氏の著書の文面です。

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↑の内容の本ではありませんが、アマゾンで検索して見つかったのはこちらの本でした。(

また、このような本もあります。

こちらの本は、だいぶ前に読んだことがあります。通常、ファッションとか「着る」事の概念を考える時に参考にするのは西洋の洋服の分化です。

実際に、今の日本人の服はすっかり欧米化しています。

ところが、今回訪れたミュージアムに展示されている「服」は、ちょっとというか、何かが違うのです。ぼろい服なのに美しいのです。今、「上質な物を手入れしながら長く着る」様な暮しをしてそれで、その数少ない服を大切に愛着を持ちながら暮らす・・様な方法が注目されています。

でも、それらはあくまで「上質な服」なのです。高品質で腕の良い職人さんが仕立てて、信頼のおける洋服店が確固たる知識の元に販売する服です。

古来、「美しくありたい」という女性の願望

それに対して、ここに展示されていた服は、生地の品質が良いわけでもない、仕立てが良いわけでもない、専門家の手入れが行き届いているようなものでもないのです。庶民が、日々の暮らしのなか、少ない布をかき集めて、なおかつ、寒さや労働によるケガなどから身を守るための生活着です。

画像の文面の最後に、こうあります。

当時の婦女子の衣に対する業とも執念ともいうべきものを私は感じるのである。

このミュージアムには、このほか多数のボロ布の衣服などが展示されていました。それを見ると確かに「できるだけ美しく繕う」という強い意志を感じるのです。布きれの組み合わせというと欧米のパッチワークを思い出しますが、それとも違うんです。

現代日本の女性の装いがシックになっている理由とは

どんなに、貧しくても、物がなくても「美しくありたい」という当時の女性たちの執念にも近い欲求。それに対して現代は、多くの物があり、布もたくさんあって、洋服も山のように捨てるほどあるけれど「美しくありたい」という欲求とはちょっとというか、かなりのズレのような空気を感じるのです。

確かに、誰もが「オシャレでありたい」と強く思っています。誰もが相変わらずオシャレに興味を抱いています。でも当時の「貧しい中でもオシャレでありたい」という思いには美学とか、女性を意識した意志を感じます。けれども最近のオシャレは何かが違うような気がするんですね。それはいったい、なんなんだろう、と思ったのです。

推測ですが、女性を強く意識したオシャレ、つまりは男性から「きれいな女性」と思われること、配色がきれいというのではなくて、「センスがいいですね。」「すごいですね。」と他者から認められる種類のオシャレを目指している人が増えている気がします。

おそらくは、従来からいわゆる、男性受けする服、女性受けする服は対極にあります。両方を兼ねられれば良いのですが、そこが難しい。

そして最近は、従来のように多くの女性が「適齢期になったら、何が何でも結婚しないと!」みたいな意識が希薄です。

それは女性でも経済的に自立した人が増えているということもあるだろうし、結婚という形に捕らわれたくないと考える人が増えていることもあるだろうし、男性に認められる女性というポジションと、女性に認められるポジションのメリット、デメリットを無意識に天秤にかけた時、後者の方に軍配が上がり始めていることもあるのででしょう。

もちろん、古来の庶民の農村に住む女性たちが、男性受けばかりを意識して美を追求したわけではないでしょう。人の持って生まれた習性として、「美しくありたい」と思うのは自然な欲求なのだということでしょう。

けれども、最近の日本って、どうなんでしょう。時代によっても違うでしょうけれど、無彩色の地味系の色が「オシャレ」の中心です。

山の中ではカラフルに、街の中ではシックに

そこでふと思い出したのは、先日読んだばかりのコミックエッセイです。

少々、ネタバレがあります。ご注意下さい。

山暮らし中の著者は、普段、自然の驚異から身を守るためにワンピース、スカート、サンダルなどを着ることが出来ずオシャレと無縁な暮らしをしていました。ところがある時期に「山ガールのファッション」に気が付き、それを取り入れます。その服はカラフルでようやく山でもオシャレが出来るようになり、心が浮き立っていました。ところが久しぶりに街中に行くと多くの人に服装はシックで、自分が浮いて見えたというエピソードです。

元々、自然がもたらす色合いの「美」は、それなりの理由があっての「美」です。例えばカラフルな色合いは、外敵から目をくらますための錯覚をもたらすものであったり、(羽に目玉の様な模様があるなど)ハッキリした色合いで、毒性があることをアピールしたり、目立つ色の花を咲かせて受粉の助けをする昆虫に気付いてもらうものであったり・・というようなことです。

「悪目立ちたくない」という保身と「オシャレしたい」葛藤があるから難しい

自然においては、美というか色のインパクトは全て意味があってのこと、つまりは生きるために必要なことなのです。

それに対して同じく自然であっても外敵から身を守るために周囲の葉っぱや木の幹、地面にそっくりに似せて目立たないようにカモフラージュした色の昆虫が存在しています。

こうしてみると、昨今、多くの日本人女性が、シックな色合いの服に身を包み、悪目立ちすることを避ける傾向にある理由も薄々見えてくる気がしてきます。

それは目立たないことで、身を守るという保身に向かっている人が増えているということです。目立つことはすなわち何らかの批判を受けるリスクがあるということです。

目立っていなければ、そうしたことを回避できます。ところがそれでいて、「オシャレでありたい」とは思うのですから、装いが難しいものになり、「何を着て良いかわからない」と悩んでしまうのも致し方ありません。

「センスいい!」と、誰かに認めて欲しいけれど、でも目立ちたくはない。・・そうした要求にぴったりくるファッションというのは確かに難しいことです。

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